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求人と求職者のデータから見えた、宇宙業界へいま「最も転職しやすい」職種【2026年8月版】

こんにちは、インバイトユー編集部です。

以前お届けした記事「70社超の求人情報から見えた宇宙業界の求人最前線」では、宙畑さんのアンケートをもとに、宇宙業界で求められている人材像をご紹介しました。

今回は、インバイトユーがお預かりしている求人と、ご登録いただいている求職者の皆さまのデータをかけ合わせてみました。見えてきたのは、「どの職種で、どれくらい人が足りていないのか」という、よりリアルな宇宙業界の姿です。

宇宙ビジネスに特化しているインバイトユーだからこそお伝えできる需給バランスや業界の特徴などをデータも使いながらご説明しています。エンジニアの方々に限らず参考にしていただけるかと思います。ぜひお読みください。

宇宙業界の求人の約6割は「ものづくり」系エンジニア

メカ系・エレ系・生産技術・設備だけで、求人全体の約5割を占めています。

まずは、インバイトユーでお預かりしている求人が、どのような職種で構成されているかを見てみましょう。

最も多いのはメカ系(機械設計など)で約2割、次いでエレ系(電気・電子回路設計など)が2割弱。生産技術・設備を加えた3職種で、求人全体の約5割になります。さらに制御系ソフトや品質保証まで含めた「ものづくり」系のエンジニア職は、全体の約6割にのぼります。

衛星もロケットも、最後は「モノ」として設計し、つくり、検証しなければ宇宙へは行けません。宇宙業界の採用の中心にいるのは、実は宇宙の専門家というより、地上のものづくりを支えてきたエンジニアの皆さんなのです。

求人と求職者の倍率から見た、最も転職しやすい職種は?

品質保証は約4.6倍、生産技術・設備は1.6倍、エレ系は1.4倍。

次に、職種ごとに「求人数 ÷ 転職活動中の登録者数」を計算した「需給倍率」で比べてみます。1倍を超えるほど人が足りない職種、つまり求職者の方にとっては転職先の選択肢が多い職種です。反対に、1倍を下回るほど求職者の方が多い職種になります。

品質保証、生産技術・設備、エレ系、メカ系と、ものづくり系の職種の多くが1倍を超えています。ものづくり系のエンジニア職全体で見ても、求人は転職活動中の登録者の約1.4倍。求人の数が最も多い領域で、なお人が足りていないということですね。

ものづくり系以外では、IT系も2.9倍と高い水準です。宇宙から送られてくるデータの利活用や地上システムの構築、通信も欠かせない領域となっています。

2か月で求人は約18%増。伸びたのは「NewSpace企業」

大手メーカーの宇宙部門はほぼ横ばい、NewSpace企業は約3割増。

2026年6月から8月までの2か月で、インバイトユーがお預かりしている求人は約18%増えました。これを大手メーカーの宇宙事業部門と、NewSpaceと呼ばれるスタートアップ・ベンチャーに分けてみると、はっきりとした違いが見えてきます。

大手が−1%とほぼ変わらない一方で、NewSpace企業は+28%。増えた求人のほぼすべてが、NewSpace企業から生まれていることになります。求人全体に占めるNewSpaceの割合も、64%から69%に高まりました。

資金調達を経て事業化を進め、開発から量産化へと移りはじめた企業が、一気に採用を広げている。そんな動きがデータにもはっきり表れています。

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大手とNewSpace、職種ごとに求める人材が違います

メカ系・エレ系・制御系ソフトの求人は、約7割がNewSpace企業。

職種ごとに、大手とNewSpaceのどちらの求人が多いかを並べてみました。

メカ系、エレ系、制御系ソフトといった設計・開発のエンジニア職では、約7割がNewSpace企業の求人です。衛星やロケットを自社で開発し、量産へと進もうとしている企業が、設計・開発を担うエンジニアを積極的に求めていることがわかります。

一方で、品質保証、生産技術・設備、化学系では、大手が約6割を占めています。長年の量産ノウハウや設備を持つ大手が、これらの領域では今も大きな受け皿になっています。

また、ビジネス系の職種でみると、営業で87%、コーポレート(経理・人事・法務など)では84%がNewSpace企業の求人で、事業の立ち上げとともに技術者以外の採用も広がっています。

同じ「宇宙業界」でも、あなたの経験職種によって、目を向けるべき企業はまったく違うということですね。

「つくる」「運用する」仕事が動きはじめています

製造オペレーターは約1.7倍、衛星運用の求人もまとまって登場。

今回、最も大きく伸びたのは、実は「その他」に分類される求人でした。6月と比べて約2.7倍です。中身を見てみると、製造オペレーターの求人が約1.7倍に増え、6月にはほとんど見られなかったISS・衛星運用の求人がまとまって出てきています。

設計・開発だけでなく、実際に機体を「つくる」、打ち上げた衛星を「運用する」ポジションが増えている。宇宙業界が、実証の段階から量産・運用の段階へと進みつつあることを示す、具体的な変化だと編集部では考えています。

まとめ

今回のデータから見えてきたことを、改めてまとめます。

電気電子・機械・生産技術・設備の経験は、宇宙業界の採用の中心にあります。

求人の約5割がこの3職種です。また、求人全体の約7割はNewSpace企業の求人です。自動車、家電、産業機械、医療機器など、地上のものづくりで培った設計・開発の経験は、宇宙業界でも活かせる場面が多くあります。インバイトユーにも、宇宙業界での経験がないエンジニアの方から多くのご相談をいただいています。

品質保証・IT系の経験がある方は、いま「選べる側」にいます。

品質保証は需給倍率4.6倍、IT系は2.9倍と、全職種の中でも特に人が足りない状況です。量産現場での品質管理や工程づくり、システム開発の経験は、量産・運用の段階に入りつつある宇宙業界で強く求められており、大手・NewSpaceのどちらにも受け皿があります。

設計・開発だけでなく、「つくる」「運用する」入口も広がっています。

製造や衛星運用といったポジションはまだ数が限られ、公開される前に決まってしまうことも少なくありません。

求人票だけでは見えない企業のフェーズや組織の状況、ご自身の経験がどの企業でどう評価されるのかは、なかなか一人では判断しにくいものです。まずはプロの視点で「キャリアの棚卸し」をしてみませんか。

※データについて:本記事の需給倍率・増減率・割合は、インバイトユーがお預かりしている求人と、ご登録いただいている求職者の方のデータ(2026年6月・8月時点)をもとに集計したものです。あくまでインバイトユーが取り扱う範囲での集計であり、業界の傾向をつかむための一つの参考としてご覧ください。

弊社サービス紹介

弊社インバイトユーは、宇宙ビジネス専門の転職支援および採用支援サービスを行っています。宇宙関連企業との独自のネットワークを活かし、まだ多くの人材に認知されていない【宇宙で働く】という選択肢をご提供しています。

記事をお読みになり、ご自身の経験が宇宙業界でどう活かせるか気になった方や、少しでも話を聞いてみたいなとお感じになられたら、ぜひ『キャリアの無料相談』をご活用ください。情報収集だけのご相談も歓迎しています。お気軽にお問い合わせください。

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